一着のスーツと向き合う

2026年11月07日

一着のスーツに込められた、信頼に応えたい。

今日は、県外のお客様からお預かりしたスーツと向き合っています。

今回のご相談は、生地の凹凸やシワ、そしてスラックスのセンターラインについて。

お客様が気になっている部分を、少しでも良い状態に戻せないだろうか。

そんな思いで、まずは一着の状態をじっくり確認しています。

最近、ありがたいことに県外からのお問い合わせやご依頼が増えてきました。

全国には数多くのクリーニング店があります。

その中から、山梨県甲府市にある小さなクリーニング店を見つけ、大切な衣類を送ってくださる。

これは決して当たり前のことではありません。

衣類をお預かりするということは、お客様の期待も一緒にお預かりすること。

私はそう感じています。

今回のスーツも、これからクリーニングを行い、手仕上げによって生地の状態やシルエットを整えていきます。

もちろん、素材や傷みの状態によっては、元通りにすることが難しい場合もあります。

それでも、できることを一つひとつ考え、最善を尽くしたい。

ただシワを伸ばすのではなく、衣類が本来持っている美しさを、できる限り引き出してあげたいと思っています。

そして何より、お客様が再び袖を通したときに、

「お願いしてよかった」

そう感じていただけたら、職人としてこれほど嬉しいことはありません。

技術は、信頼に応えるためにある。

長年この仕事に携わっていても、一着一着が勉強であり、新しい挑戦です。

今回も、結果を急がず、衣類と丁寧に向き合っていきます。

遠方から私たちを信頼してくださったことに、心から感謝いたします。

クリーニングミハシ