カーディガンに食べこぼし 復元加工

2017年03月25日

Before

After

価格 2000円
衣服素材
期間 40分
担当者からのコメント カーディガンに食べ物をこぼしてしまい、その時は、汚れが目立たなかったので約半年間洗わずにしまっていたそうです。

例え、目に見えなくても、汚れは残っています(*_*)
その汚れが時間の経過とともに、酸化が進み、生地の表面に浮かび上がってきたのです。

みかんやオレンジの汁を筆先につけ、ハガキに文字を書くと、その時は書いた文字は見えません。
しかし、そこにドライヤーなどで熱を加えると、書いた文字が浮かび上がってきます。(あぶり出し)
この現象は、熱により酸化が促進され、文字が浮かび上がってきたのです(#^.^#)

今回のしみは、この「あぶり出し」と同じ原理でシミが浮かび上がってきました。

そしてシミは、時間の経過と共に「アルカリ性」になっていきます。
シミの色を見ると茶色です。かなり酸化が進み強アルカリ性になっていると思われます( ;´Д`)

アルカリには、色を薄くしたり、消失させてしまう性質を持っています。
もう一つ問題があります。ウールのような動物性繊維はアルカリに弱い繊維です。
もしかしたらシミが付いている箇所の繊維は、かなり弱っていて穴があいてしまう恐れがありますので、お客様にしっかりと説明をし、同意を得たうえでしみ抜き処理に入りました('◇')ゞ

常に生地の状態を確認しながら、処置を行い、穴をあけることなく綺麗に復元できました。

シミがついたとき、目に見えないからと安心せずに、お早めにお持ちいただけると幸いです(*'▽')

気になる品物がありましたら、クリーニング ミハシ山梨・甲府店にお持ちください(*^▽^*)